小児矯正について
小児矯正とは、顎骨が成長している子供の時期に行う矯正のことです。
矯正自体は大人になってからでも可能ですが、子供の時期に矯正をする事により歯を抜かずに理想的な治療ができる場合があります。
理由として、顎骨の成長が終わってしまっている大人では、顎が小さいと歯を抜かないと良い位置に歯を並べられなくなりますが、子供の時期は成長段階にあるので、顎の成長をある程度コントロールできますので、将来歯を抜かずに矯正を行うことができるからです。 遺伝的・機能的な問題でも、早めに対処することで、かなり改善することがあります。
お子さんのお口が気になるようでしたら、一度矯正専門歯科医に受診することをおすすめします。
●舌側弧線装置
大人の上の前歯が下の前歯より裏側にある場合(受け口)に用います。
上の奥歯にリングをつけて、リングからのびた針金にバネが出ています。バネが大人の上の前歯を後ろ側から前へ押し出すことによって受け口を治します。
治療例
治療前
治療後
●ムーシールド
小児期で前歯が受け口のお子様に用います。
取り外し式可能で、装置を装着すると、舌が後ろ側から上の前歯を押し出すことによって、前歯の受け口を改善していきます。
治療例
治療前
治療後
●バイオネーター
下顎の成長が弱い患者様に用います。
装置を装着すると、下顎が前方へ成長促進されやすくなり、上下顎の咬みあわせの不調和を改善していきます。
治療例
治療前
治療中
治療後
●タングガード
舌が上下の前歯を押し出すような舌の癖を改善させるために用います。
装置を装着することで、舌が前歯に当たらなくなり、正常な舌の位置へ誘導しやすくします。
●クワドへリック・バイヘリックス
横幅の狭い上顎および下顎歯列の拡大に用います。
金属のリングを歯にはめて、リングから延びた針金がバネの状態になっており、ゆっくりと歯列を拡げていきます。
●緩除拡大装置
横幅の狭い上顎歯列の拡大に用います。
プレートタイプで取り外しができて衛生的です。ゆっくりとネジを回して歯列を拡大していきます。
●急速拡大装置
横幅の狭い上顎歯列の拡大に用います。
金属のリングを歯にはめて固定した状態で比較的速いペースでネジを回して歯列を拡大します。
●切歯斜面版
上の前歯が一本だけ後ろ側にある場合、用います。下の前歯に装置を装着することで後ろ側にある前歯を前に押し出すことだできます。
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